こんにちは、スポーツメンタルコーチの大迫です。
突然ですが、僕はサポート選手の状態がグングン上がっていくのを直近で見られることがメンタルコーチの醍醐味だと感じています。
ここでいう状態とは単純な心身のコンディションのことではなく、プレーヤーとしての殻を破っていくことができる状態という意味です。
“メンタル強化”と聞くと単純にメンタルを強くすることだけに注目されがちですが、自分自身の内側を整えていくことで、スキルアップのための練習やフィジカルトレーニング、目標を達成していく人に相応しい私生活の送り方など、多くの部分に好影響があります。
僕がコーチとして選手を客観的にチェックしている中で、急激に実力を伸ばしていく選手には共通する特徴があると実感しています。
今回はその特徴について紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
プロフィール
スポーツメンタルコーチ 大迫 慎太郎
スポーツメンタルコーチングAthLead.(アスリード)代表
MCS-JAPAN認定メンタルコーチ
JPDAドラコンプロ
学生時代は野球(大学硬式野球部出身)、その後ゴルフに転向し紆余曲折を経てプロの世界へ。プレーヤーとして複数競技の現場を知るメンタルコーチとしてアスリート、アスリートを支える指導者、ご家族の方、ビジネスパーソンをサポート中。アメリカ ロサンゼルスで世界のゴルフを学んだ経験を元に、帰国後はスコアアップに特化したゴルフレッスンも実施中。ベストスコア68。
自分の殻を破る直前の選手の特徴3選
僕が日々活動している中で、基本的には伸び悩んでいたり、何か困ったことや悩んでいることがある状態の選手の方から相談を受けることが多いです。
その中でご縁がありサポートさせて頂く選手には継続的にお会いすることになっていきますが、コミュニケーションを取っている中で“ある時期”になると突然状態が上向き、自身の殻を破って大きくレベルアップしていくケースが多いように感じます。
ここからは僕がサポートした経験をもとに、その”ある時期”の特徴について3つ紹介します。
具体性に満ちた会話内容
サポート前の会話では、例えば“プレッシャーへの対処について教えてください”といったような、客観的にイメージし難いような抽象的な表現が多い傾向があります。
これがセッションを繰り返していくことで、“この前の試合の〇〇な状況で、〜なプレッシャーの中で〜に感じて〇〇してみたんですが、他に何か良い方法はありますか?”といったように、ものすごく具体的な内容や数字が会話の中に並ぶようになります。
またそれに加えて“自分は〇〇だと思っていて、〜したいんですがさこさん(僕)はどう思いますか?”と、自分の考えをアウトプットした上で客観的な意見を求めてもらえるようになることが多いです。
またその取り組んだ結果をリアルタイムで教えてくれることがすごく増えるので、コミュニケーションの頻度が増えることも特徴的です。
会話の中でネガティブワードが激減する
もう一つ会話の中で感じることとして選手の口から発せられる言葉の傾向が変わるということがあります。
結果が出ない期間が長くなればなるほど良いイメージは湧きにくくなるのはある意味仕方のないことと思いますし、無意識のうちにネガティブワードを発してしまうということは、僕自身も選手として経験しているのですごく共感できます。
特に自分に対してストイックに取り組める人ほど、できなかった部分やウィークポイントに対する意識がすごく強い印象があります。
客観的に見るとその部分よりも良かったところやストロングポイントの方が多いと感じることが多いんですが、当事者である本人としては状態が良くない中ではなかなか気付けないところでもあります。
だからこそ訓練が必要で、フィジカルトレーニングと同じように継続的な取り組みをしていくことで自分を俯瞰的に見られるように変わっていきます。
ここが整ってくると、会話の中でできた部分、良かった部分についての言及が増えます。
当然反省点や課題についての認識も必要ですが、“〜できなかった”で終わらず“どうすればクリアできたか”というところまでアウトプットできるようになります。
僕が選手をサポートしている中で、このような変化が感じられるようになればこれから状態がきっと上向いてくるとコーチとしてはすごく手応えを感じます。
この部分は脳の仕組みが関係してくるのでまた別の記事で紹介します。
次の一週間の予定が確定している
自分の殻を破り大きく実力を伸ばしていける状態の選手は、練習やトレーニングだけでなく食事や睡眠、プライベートの時間の過ごし方まで、行き当たりばったりの行動が限りなく少なく、スケジュール管理がしっかりとできていることが非常に多いです。
目指す目的地に対する自分の現在地、そこに至るまでに必要なものや取り組み、それをいつまでに完成させるかという部分がしっかり整理されることで、重要で緊急性が高いもの、重要だけど緊急性は低いもの、重要ではないけど緊急性が高いもの、重要でなくて緊急性も低いものというものが見えてきます。
初めは急なスケジュール変更が多かった選手でも、抱えているものを整備して一週間単位でスケジュールの中に組み込めるようになることで、“レベルアップに向けた最高の一週間”を作ることができ、実力を伸ばしていける状態に変わっていきます。
もしこの記事をご覧の皆さんの中で直近の数ヶ月を振り返ってみて、自身の成長に疑問を感じている部分があるのであれば、ぜひ一度スケジュール管理の”前”の部分を検証されてみてはいかがでしょうか?
以上が僕がメンタルコーチとして活動している中で感じる、自身の殻を破り大きく実力をつけていく直前の選手にみられる特徴でした。
この記事がご覧頂いた皆さんのレベルアップに向けたヒントになれば嬉しく思います。
AthLead.ではトップレベルのアスリートを目指すみなさんに対して、
メンタルコーチング、フォーカストレーニングを提供しています。
30分無料コーチングも行なっておりますのでお気軽にお問い合わせください。
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それではまた。